生誕100年!「番匠義彰 映画大全 娯楽映画のマエストロ」刊行!

本年もどうぞ宜しくお頼ん申します!

2022年1月に2年ぶりに単行本を出しました。

番匠義彰 映画大全: 娯楽映画のマエストロ 佐藤利明の娯楽映画研究所 - 佐藤利明
番匠義彰 映画大全: 娯楽映画のマエストロ 佐藤利明の娯楽映画研究所 - 佐藤利明

「佐藤利明の娯楽映画研究所」第一巻として「番匠義彰 映画大全 娯楽映画のマエストロ」を「Amazon Kindleペーパーバック」という新しいスタイルで刊行します。電子書籍としては従来通りですが、ペーパーバックで注文すると「紙の本」として印刷、製本されてお手元に届きます。


【佐藤利明の娯楽映画研究所 第一巻】

娯楽映画研究家・佐藤利明がお届けする「娯楽映画を語る」シリーズ「佐藤利明の娯楽映画研究所」第一弾!

2022年、生誕100年を迎える、松竹大船撮影所のマエストロ、娯楽映画のエース・番匠義彰監督。ハイテンポ・ハイセンス・ハイテンションの「花嫁シリーズ」などその面白さは一目瞭然! 昭和40(1955)年のデビューから昭和40(1965)年までのわずか10年間に、38作品を残して活躍の場をテレビに移した。今まで語られる機会の少なかった番匠監督作品の魅力を徹底分析、全38作レビュー。ラピュタ阿佐ヶ谷で特集上映「番匠義彰:松竹娯楽映画のマエストロ」(2022年2月20日〜4月2日)開催! 

イラスト・近藤こうじ
DTP編集・組版・中川右介

【今こそ、番匠義彰監督を!】

DVD、Blu-ray、配信の時代になって、どんな時代の、どんな映画でも観られると思いがちです。しかし実は映画黄金時代に誰もが「面白い」と思っていた作品が、観られるチャンスを失って「取り残されている」ケースがたくさんあります。

番匠義彰監督は、1922年生まれ。今年、生誕100年を迎えます。昭和30年にメロドラマ『かりそめの唇』で監督デビュー。昭和40年の鰐淵晴子主演『ウナ・セラ・ディ東京』まで、わずか10年間に*全38作を作り、テレビ映画へと転身。

松竹初のシネスコ「松竹グランドスコープ」第1作『抱かれた花嫁シリーズ(1957年)を任されるほど、娯楽映画づくりのマエストロとして、抜群のセンスの持ち主でした。「花嫁シリーズ」は、有馬稲子、小山明子、倍賞千恵子、鰐淵晴子たち松竹若手女優をヒロインに、昭和37年『泣いて笑った花嫁』まで全8作作られるドル箱シリーズとなりました。

その作風は、ハイテンポ、ハイセンス、ハイテンション。沢山の登場人物をあざやかにさばき、ラストの10分間で、「あれよあれよ」と全てがストンと収まる、面白さ! コメディ、文芸作、メロドラマ、ジャンルを越境して、その面白さは一貫しています。

しかし、DVD化されているのはわずか2作品だけ。その面白さは「知る人ぞ知る」でした。そこで昨年、ラピュタ阿佐ヶ谷「蔵出し!松竹レアもの祭」で、番匠作品を多めにラインナップ。映画ファンがその面白さを発見!ついに、この2月20日から4月2日まで、ラピュタ阿佐ヶ谷で特集上映「番匠義彰 松竹娯楽映画のマエストロ」を開催。上映可能な23作品(うちニュープリント2本も含む)をスクリーンでご覧頂けることになりました。

そこで思い立って「番匠義彰 映画大全〜娯楽映画のマエストロ〜」を刊行することにしました。観られないから語らない、ではなく、観られないからこそ、デティールまで言及して、作品の「面白さ」をお伝えしたい。僕らの少年時代の映画本のように、番匠義彰全38作の面白さ、楽しさ、素晴らしさを語り尽くしました!

作品は観れずとも観たくなる。そういう映画解説で育ってきた世代としては「観られないからこそ、語る」本を目指しました。

*全38作品
本書では前後篇作品でも、同一公開日の『かりそめの唇・前篇 たそがれの過失』と『後篇 幸福の岸』(1955年8月24日)を一作品、公開日の異なる『ここに幸あり』を前篇『誘惑の港』(1956年3月28日公開)、後篇『花咲く朝』(4月4日公開)を、二作品とカウントしております。

【目次】
はじめに 映画監督・番匠義彰の魅力

第一部  番匠義彰とは何者か
 第一章 松竹大船のアルチザン
     松竹らしくない監督
     相克と融和の映画
     東京風景
     松竹ジャンルの復興と記念作
     音楽演出の良さ
     おなじみの脇役たち

 第二章 抜群のコメディセンス「花嫁シリーズの魅力」

 第三章 正統派メロドラマの継承者

 第四章 ハイテンポ・ハイテンション・ハイセンス! モダン喜劇

第二部 番匠義彰 映画大全

番匠義彰テレビ作品 一九六五〜一九八四年

あとがき

 番匠義彰監督は、1922年5月13日生まれ。昭和18(1943)年、早稲田大学在学中に松竹大船撮影所に入所。昭和20年代、主に中村登監督に師事。昭和30(1955)年に『かりそめの唇』前後篇で監督デビューを果たします。それから十年間、日本映画黄金時代を、松竹プログラムピクチャーのエースとして駆け抜けます。昭和40(1965)年の『ウナセラディ東京』まで、監督作は全三十八作。以後は、活躍の場をテレビに移します。

 2022年は、生誕100年のメモリアル・イヤーです。それを記念して、番匠作品の面白さを一人でも多くの方とシェアしたい。その思いで企画しました。「花嫁シリーズ」(全八作)はじめ、その面白さは一目瞭然。ハイセンス・ハイテンポ・ハイテンション! まさに娯楽映画のマエストロです。番匠監督は、原節子さんの四姉のご主人だった方ですが、作品以外、ほとんど情報、類書がありません。しかし昨年、番匠監督作をラピュタの「松竹レアものまつり」で上映したところ、SNSで「面白い」と評判に。全三八作の監督作で、DVD化されているのが、二作品しかありません。

 さらに、2月20日から、ラピュタ阿佐ヶ谷で「番匠義彰:松竹娯楽映画のマエストロ」と題して、4月2日まで特集上映が開催されます。昨夏の「松竹レアもの祭」終了後、石井紫支配人と企画を進めてきました。現存する上映可能プリントが、2本のニュープリントと共に上映されます。

この上映に併せて、番匠義彰監督本をまとめようと思い立ち、執筆しました。表1と表4には、「みんなの寅さんfrom 1969」(アルファベータブックス)、新聞連載「ニッポン娯楽映画縦断」(共同通信)で素敵なイラストを描いてくれた近藤こうじさん。編集、DTPは、作家で編集者の中川右介さん。強力なお二人にサポートして頂いてます。

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【著者プロフィール】

佐藤利明(さとう としあき)
娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー

1963年東京都生まれ。ハナ肇とクレイジーキャッツ、「男はつらいよ」、エノケン・ロッパなどの昭和の喜劇人の魅力を、新聞連載やコラム、CDアルバム、映像ソフトのプロデュースを通して紹介を続けるエンタテイメントの伝道師。音楽プロデューサーとしても活躍。2015 年文化放送特別賞受賞。著書『クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル』(シンコーミュージック)、『植木等ショー! クレージーTV大全』(洋泉社)、『寅さんのことば 風の吹くまま 気の向くまま』(東京新聞)、『寅さんのことば 生きてる?そら結構だ』(幻冬舎)、『石原裕次郎 昭和太陽伝』『みんなの寅さん from1969』(アルファベータブックス)など多数。

番匠義彰 映画大全: 娯楽映画のマエストロ 佐藤利明の娯楽映画研究所 - 佐藤利明
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