『コクリコ坂から』は日活青春映画の最新作です!

さきほど、スタジオジブリのS君が来訪。ジブリの冊子「熱風」の打合せだったのですが、その時に「鈴木敏夫さんが、文藝春秋に佐藤さんのことを書いてます」と伺って、駅ビルの本屋へ(笑)

あ、ほんとだ(笑)
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungeishunju/index.htm

「この人の月間日記 『コクリコ坂から』ができるまで 鈴木敏夫」というページの5月26日のところで、ぼくと対談したときのこと、その印象を書いて頂いています。それは本誌でご覧いただくことにして(笑)

なぜ、敏夫さんとぼくが対談をしたのか?
チャンネルNECOで8月に放送される。『コクリコ坂から』×『日活青春映画』という特集番組のためだったのです。
http://www.necoweb.com/neco/nextmonth/

さて、この『コクリコ坂から』については、先週、完成披露試写を見せていただいた後に連続ツイートしました。この映画を作る際に、鈴木敏夫さんは、日活でぼくが製作に関わった吉永小百合さんと浜田光夫さんの青春映画のDVDを、宮崎吾朗監督に参考として渡したそうです。その後、それがどう作用したかは、完成作にはっきりと現れており、それは感激でありました。

DVDを企画して、ライナーや雑誌に書いて来たことなどが、しっかりと映画の作り手に届いて、映画に化学変化をもたらした、嬉しいのはそのことです。とにかく日活映画の伝道師をこの10年、続けて来て良かったなぁと、つくづく思います(笑)

そして、そうしたことを検証する番組が、長澤まさみさんをナビゲータに迎えた『コクリコ坂から』×『日活青春映画』(8月放送)なのです。

また、ぼくと鈴木敏夫さんの番組は、近日、T-FMの「ジブリ汗まみれ」で放送されるそうです。こちらはポッドキャスト配信もされるので、海外の方にも聞いていただけると思います。放送日がわかればお知らせします。

さて『コクリコ坂から』は7月15日公開です。
観てすぐのツイートが生々しく、おそらくは的確(笑)なので、長くなりますが、感想ツイートの採録をしておきます。

(ツイートの採録なので、時系列はさかのぼって行きます)

その日活青春映画の原点は石坂洋次郎。東宝の『青い山脈』であります。脚本の井手俊郎さんは三木克巳というペンネームで、1960年代の日活青春映画の根幹を作りました。だから戦後東宝映画の理想を、小百合さんたちが「コトバ」で体現していったものが日活映画なのです。
7月6日

日活にあって、東宝や松竹にない微妙な感じが『コクリコ坂から』の重要なエレメントだと。青春映画でも東宝は瑞々しいけど表層的、松竹は紋切り型の世代描写、日活は自己の内面や屈託を台詞で表明して、若さの力で問題に立ち向かう。そのカタルシスが僕にとっての魅力です。
7月6日

もう一つ『コクリコ坂から』の裏話で嬉しかったこと。鈴木敏夫さんが五朗監督に参考として渡した10枚の日活青春映画DVD。この数年間に、ぼくが日活さんで企画し、解説を書かせて頂いてきたものだったこと。それを初めてみた”感銘”が評論やエッセイではなく、作品というかたちで反映されたこと。
7月5日


先日、宮崎吾朗監督と初対面でしたが、テレビカメラでのインタビューにも関わらず、吉永小百合さん映画の「ここがいい」という映画ファンの会話となりました。それが出来る人、僕は信用します。映画による時代の体験。早いも遅いもありません。しかも作品で表現して伝えることを才能というのです。
7月5日

もし『コクリコ坂から』をご覧になって、こういう映画をもっと観たいなぁと思ったら、日活青春映画をオススメします。『赤い蕾と白い花』『風と樹と空と』『美しい暦』の吉永小百合さんの瑞々しさは、ヒロインの海と、同じ”匂い”がするのです。日活青春映画の溢れ出すダイヤローグを堪能して欲しい!
7月5日

『コクリコ坂から』は、魔法も妖精も天下国家の一大事もありません。でも精一杯人々が生きていた昭和38年という”かけがえのない時間”を、アニメーションで描いていること自体が”映画のマジック”なのです。モラルも行動様式も考えも昭和38年ですが、それが普遍なのであることが分かるのです。
7月5日

「上を向いて歩こう」という歌を、あの頃の人々がどういうふうに受け止めたか。その感銘がどう時代に作用していたのか。『コクリコ坂から』を観ていると、理屈ではなく感覚として理解できるような気がします。映画は過剰すぎず、しかしきちんと、細かい描写を重ねて、ヒロインの心の動きを描いてます。
7月5日

1963年生まれのぼくも、1966年生まれの宮崎吾朗監督も、昭和38年という時代をちゃんと生きていません。でも、それを描くことができ、それを感じることが出来たのは、1962年から64年にかけて作られた、吉永小百合さんと浜田光夫さんの”日活青春映画”から受けた”感銘”あればこそ。
7月5日

皆が自分の「声」をあげて、何かを「変える」ことができると思っていた頃。『コクリコ坂から』の高校生たちが立ち上がる姿に「怒ること」の大事さを改めて感じました。坂本九さんの「上を向いて歩こう」の「ひとりぼっちの夜」の言葉の意味、あのワンショットですべてが表現されてると思いました。
7月5日

歌謡曲を聞いていて「いいなぁ」と思う。映画をみていて「楽しいなぁ」と思う。あの頃を思い出して「切ないなぁ」と思う。街の匂い、人の温もり、楽しかったこと、悲しかったこと、嬉しかったこと。『コクリコ坂から』を観ていて、そんな記憶が鼻腔の奥を刺激して、かけがえのない91分となりました。
7月5日

たとえば男の子の自転車の後ろに女の子が乗って、坂道を疾走する。ギューとしがみつく、その瞬間の心の動き。それを伝えるのが映画です。お約束ではなく、かけがえのない時として、その時間が描かれる。ぼくは「コクリコ坂から」を観ていて、なぜ吉永小百合さんの映画が好きなのか、わかりました。
7月5日

昭和38年といえば、ぼくが生まれた年。坂本九さんの「上を向いて歩こう」が全米1位になった年でもあります。東京五輪を前に、街殺しが進行し、古いモノや価値観が、ブルトーザーや政策で破壊された時代。主人公の海と俊は、懸命に「今」を生きます。まるで日活青春映画の主人公のように。
7月5日

ジブリの『コクリコ坂から』は昭和38年の横浜を舞台にした、高校二年生の女の子と、高校三年生の男の子の物語です。かつての日本映画では普通に描かれていた、でも今では再現することが難しい、あの頃の人々のキモチや心の動きが、瑞々しく描かれています。「上を向いて歩こう」なのです。
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