「オトナの歌謡曲」第十四回 恋の季節

「恋の季節」
作詞 岩谷時子 作曲 いずみたく
歌 ピンキーとキラーズ(1968年7月キングレコード)



一世を風靡した曲は数あれど、この「恋の季節」のピンキーとキラーズの人気は、すごかったです。1968年から69年にかかて、オリコンチャート通算17週、一位を記録したビッグヒットです。猫も杓子もピンキラ、という時代でした。リードヴォーカルの今陽子さんは、前年の1967年にビクターから15歳で「甘ったれたいの」でデビューを果たした、いずみたくさんの秘蔵っ子。TV「太陽のあいつ」では、恵とも子さんとともに出演していました。で、やはり、いずみたくさんが育てたボサノバ・グループ、キラーズのリードヴォーカルとなり「恋の季節」をリリース。キラーズは、ジョージ浜野(ギター )、エンディー山口(ギター )、ルイス高野(ベース )、パンチョ加賀美(ドラムス )の四人組で、ダービーハットにステッキがトレードマークでした。

当時のレコードのコピーがイカしています。

エリートサウンド’68ーおしゃれ娘と貴族野郎

なんともはや!ですが、GSの貴公子たちよりもアダルトなキラーズの面々を貴族野郎としたのが、この時代のセンスです。なんたってエリートサウンドですから!

「恋の季節」といえば、最近缶コーヒーBOSSのCMで、イントロだけがBGMに使われていますが、これを聞くたびに、「忘れられないの~」とピンキラの声が聞こえてきてしまいます。このピンキラは、GSブームのさなか、大人の観賞に耐えうる流行歌として、ジャッキー吉川とブルーコメッツに次いで、大衆受けしたグループでもあります。

大人受けする、ということは勿論子供にも受けるわけで、第二弾「涙の季節」がヒット中の1969年3月には、それまで藤子不二雄アニメを放映していた、日曜夜7時30分のTBS枠で、ピンキラ主演のドラマ「青空に飛び出せ!」がスタートします。



主題歌、イカしてるでしょう! 僕らは、セルジオメンデスよりもピンキラでこういうサウンドを知ったわけです(笑)このドラマは、自分たちだけの『独立国』を目指して、ピンキラの面々が、ピンキングカーなる改造車にのって、全国を旅するという、ヒッピームーブメントのこども文化へ流入させた、ファンタジーでもありました。

で、「恋の季節」がいかに大人受けしていたかがわかるのは、映画界の反応です。かの井上梅次監督が、奈美悦子さんと森田健作さん主演で歌謡映画化を果たし、さらには瀬川昌治監督の「喜劇 旅行シリーズ」では、ピンキラがしばしば出演して、演奏を披露します。とくに「旅行シリーズ」は、そのほとんどの音楽をいずみたくさんが手がけておられたこともあり、『喜劇 婚前旅行』(69年)や『満願旅行』(70年)ではピンキラをフィーチャーしてました。

なかでも『喜劇 婚前旅行』の挿入歌「愛のチュチュ列車」はマイフェバリッツの一つです(笑)『喜劇 縁結び旅行』では、この曲を金井克子さんと東京ロマンチカの皆さんが歌うシーンもありました。



「恋の季節」から離れましたが、僕らの世代にはそれほどいずみたくさんのサウンド、ピンキーとキラーズの曲が大きな存在でもある、ということです。



これもまた「スタンダードナンバー~オトナの歌謡曲~」で歌われる予定です。

https://ticket.kyodotokyo.com/jigyo.do?jigyoBango=9Y27&unitCode=671

日本のポップスを確立した3人の作曲家、
中村八大・いずみたく・浜口庫之助の
名曲を歌い継ぐコンサート。

2009年11月24日(火)新宿文化センター大ホール
開場18:00 開演:18:30

出演:由紀さおり/遊佐未森/今野英明/バンバンバザール/土岐麻子/羊毛とおはな/中山うり/藤澤ノリマサ/中村中/阿部芙蓉美
演奏:鈴木総一朗
総合司会:柿木央久
画像

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とび出せ!ピンキラ“恋の季節”
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ユーザレビュー:
「ピンキラ」最初のア ...

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