「オトナの歌謡曲」第十三回 愛のさざなみ


「愛のさざなみ」
作詞 なかにし礼  作曲 浜口庫之助
歌 島倉千代子(1968年7月1日コロムビア)



島倉千代子さんのデビュー15周年記念盤。ハマクラさんの提案で、ロサンゼルスでレコーディングするという、当時としては大胆な企画で、ジャケットにも編曲とセッションに参加したボビー・サマーズと彼のグループの写真がレイアウトされています。しかし、このジャケットもサイケですね。しかも、和服姿の島倉千代子さんが超然としている感じもイイ(笑)これぞ、歌謡曲のあるべき方向性!だったのでしょう。

アタマのコーラス部分からノックアウトされる名曲です。この曲が登場した昭和43(1968)年という時代の空気が凝縮されています。なんたって、アメリカ人がバックをつとめた流行歌なんて、これまで考えられなかったわけで、そのインパクトは強烈でした。

http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND97/index.html

作詞は「知りたくないの」「恋のフーガ」などで、前年の日本レコード大賞作詞賞を受賞し、この年「天使の誘惑」で日本レコード大賞に輝くことになる、なかにし礼さん。気鋭の作詞家と、あくなきチャレンジャーであるハマクラさんのコンビによる「愛のさざなみ」の登場は、当時絶頂だったGSブームを吹き飛ばすほどのサムシングがあったのではないか、と思います。

この曲を聴いていると、”昭和元禄”とか”サイケ”とか、そんな言葉が飛び交っていた子供の頃を思い出します。「くりかえすす くりかえす さざなみのように」というフレーズを、遊びながら歌っていた記憶があります。この年の紅白では、ザ・ヴァイオレッツ(山本リンダさんの「チキチキバンバン」で共演し、吉沢京子さんの「レモンの天使」の主題歌を歌うことになる)のコーラスをバックに、お千代さんが歌いました。レコードに比べると歌声が堂々とされています。ワタクシ5歳の頃です(笑)



それから十年後、大滝詠一さんの「ゴーゴーナイアガラ」でこの曲がかかった時に、なんともスゴイ曲なのだと実感しました。ハマクラさんが狙っていたのは、ノンジャンルの”島倉千代子”のプレゼンテーションだったのだと。

ハマクラさんは、「愛のさざなみ」の翌年1969年に、高田恭子さんの「みんな夢の中」を作り上げます。この2作品は、スゴイですね!

この曲は、島倉千代子さんのヒット曲としてだけでなく、1960年代末の”歌謡曲”というジャンルの嚆矢として、和製スタンダードの傑作として、さまざまな人がカヴァーをしています。なかでも、原由子さんが「東京タムレ」のなかで歌ったものが秀逸です。

変わったところでは、香港の明星、汪明荃さんが1978年にカヴァーしています。微妙にメロが異なりますが、これもイカしてます。面白いのは「パッパ~」のコーラスは変わらないこと。オリジナルのインパクトの強さを感じます。




これもまた「スタンダードナンバー~オトナの歌謡曲~」で歌われる予定です。

https://ticket.kyodotokyo.com/jigyo.do?jigyoBango=9Y27&unitCode=671

日本のポップスを確立した3人の作曲家、
中村八大・いずみたく・浜口庫之助の
名曲を歌い継ぐコンサート。

2009年11月24日(火)新宿文化センター大ホール
開場18:00 開演:18:30

出演:由紀さおり/遊佐未森/今野英明/バンバンバザール/土岐麻子/羊毛とおはな/中山うり/藤澤ノリマサ/中村中/阿部芙蓉美
演奏:鈴木総一朗
総合司会:柿木央久

画像



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東京タムレ
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2002-03-13
原由子

ユーザレビュー:
懐かしい 本当に懐か ...
原さんのセンスの良さ ...
レトロ歌謡曲日本にお ...
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