「オトナの歌謡曲」第十六回 みんな夢の中

「みんな夢の中」
作詞・作曲 浜口庫之助
歌 高田恭子(1969年キングレコード)



誰しも、”胸が締め付けられそうになる”メロディや曲があると思います。僕にとっての、子供の頃の”甘酸っぱい記憶”をくすぐってくれるのが、高田恭子さんの「みんな夢の中」です。この曲がヒットしたのは、昭和44(1969)年、由紀さおりさんが「夜明けのスキャット」でデビューを果たし、前年末にリリースされたいしだあゆみさんの「ブルー・ライト・ヨコハマ」が大ヒットをし、千賀かほるさんの「真夜中のギター」を大人たちが口ずさんでいました。

僕は、ハスキーで少しセクシーな”大人のお姉さん”の雰囲気ただよう高田恭子さんが好きだったのか、ハマクラさんのメロディが好きだったのか、そのどちらでもあるのですが、とにかく、この曲は大好きでした。

だから、この年の紅白歌合戦を食い入るように見つめていたことを、はっきりと覚えています。



この「みんな夢の中」の「♪タラララ~タラララ~」というイントロ、リフレインの間奏を聞くたびに、とても切ない、懐かしい気持ちになります。

高田恭子さんは関西フォークの出身で、あの「竹田の子守唄」のファーストシンガーでもあります。ハマクラさんの「バラが咲いた」を歌ったマイク真木さんが率いる、フォークグループ・ザ・マイクスに参加して、ビージーズのカヴァー「星空のマサチューセッツ」(1967年12月)などを歌っています。なかにし礼さん訳による「星空のマサチューセッツ」は名盤で、耳を澄ますとバックに高田さんの歌声がはっきり聞こえてきます。

というわけで「みんな夢の中」には、ハマクラさんの「夢」がつまっています。イントロの良さ、歌詞の良さ、甘さと切なさ。「夢のくちづけ」「夢の涙」「よろこびも悲しみも」「みんな夢の中」。一つの一つのフレーズが、リスナーの甘美な記憶や、感情のスイッチを入れてくれるのです。前年の島倉千代子さんの「愛のさざなみ」、そしてこの曲、立て続けに聞くと、ハマクラさんが目指していたサウンド、歌、歌謡曲というものが見えてきます。

いったんは結婚引退された高田恭子さんも1997年に復帰されて、今でもこの曲を大事にされています。その後も様々な人が折々にカヴァーをしております。あさみちゆきさん、柳澤澤潤子さんといった方がCDをリリースされています。
http://j-lyric.net/artist/a04aac2/l011702.html


そして、先日、最高の「みんな夢の中」を聞く事ができました。この11月11日と12日に東京国際フォーラムCで行われた「由紀さおり 40周年記念コンサートいきる ~今からはじまる夢~」のなかで、演出・脚本・出演の高泉淳子さんが「みんな夢ん中」の1番、由紀さおりさんが2番と3番を歌うスケッチがあるのですが、これが素晴らしかった。僕がこれまで、さまざまな方の「みんな夢の中」(カラオケも含めて・笑)のなかでも秀逸です。ハマクラさんの世界を、由紀さおりさんのしっとりとした、ちょっと可愛らしい、そして大人の女性の孤独をにじませて、歌う「みんな夢ん中」は、二日間とも”鳥肌”ものでした。

この由紀さおりさんの「みんな夢の中」は絶品です。おそらくは、来年のコンサートツアーでも歌ってくださると思いますので、ぜひ!

これもまた「スタンダードナンバー~オトナの歌謡曲~」で歌われる予定です。

https://ticket.kyodotokyo.com/jigyo.do?jigyoBango=9Y27&unitCode=671

日本のポップスを確立した3人の作曲家、
中村八大・いずみたく・浜口庫之助の
名曲を歌い継ぐコンサート。

2009年11月24日(火)新宿文化センター大ホール
開場18:00 開演:18:30

出演:由紀さおり/遊佐未森/今野英明/バンバンバザール/土岐麻子/羊毛とおはな/中山うり/藤澤ノリマサ/中村中/阿部芙蓉美
演奏:鈴木総一朗
総合司会:柿木央久

画像

浜口庫之助メモリアルコレクション100
キングレコード
2007-11-21
オムニバス

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CMは全部ダブりじゃ ...
やっと作ってくれまし ...
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