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日曜の深夜にNHK総合でやっている、自叙伝ドラマです。はずれも多いのですが、昨日(今朝)の木の実ナナさんの回は、とても良かったです。彼女が生まれたのは1946年、育ったのは、向島寺島町。そうです「鳩の街」と呼ばれたレッドラインエリアです。 僕の仕事場は、墨田区の本所なので、ご近所ではありますが、このあたりの空気が好きなんです。で、木の実ナナさんこと池田鞠子さんの少女時代から、渡辺プロに入るあたりまでをドラマとインタビュー仕立てで紹介していくのですが、NHKはこの「鳩の街」の娼婦たちと鞠子ちゃんの交流をどう描くかな? と興味津々でした。舞台仕立ての演出で、ファンタジックかつノスタルジックな雰囲気のなかに、結構、リアルに「夜の女」の哀しみを描いておりました。 特に昭和33年3月31日の描写は見事! でした。 テロップも状況描写もなく、「螢の光」を流すだけで、観ているこちらに「赤線最後の日」を思い出させるんですよ。しかも、その前にさりげなく、昭和32年の小学校の卒業文集を木の実ナナさんが読むドキュメント部分を入れておく。これで、視聴者にさりげなくタイムラインを伝えているわけで。 でも、ここで昭和33年3月31日が、「鳩の街」をはじめとするこうしたレッドラインエリアにとってどんな日だったかを、視聴者が知らないと、さっぱりわからないでしょうが、それでイイんです。 そのことぐらいは、常識としてわきまえていますよね? という作り手のスタンスこそが大事です。 また、鞠子を演じたミマコちゃんじゃなくて、くるみちゃんという女の子が抜群にうまかった。「東京キッド」の美空ひばりさんを真似する踊りがあるんですが、これを完コピしているんです。なかなかの見物でした。 というわけで、昨日の演出はテレビマンユニオンの金原伸介さん。一つのステージで演劇スタイルで展開することで、ダンサー出身の木の実ナナさんのお母さん、ジャズトランぺッターのお父さん、そしてナナさんの世界をうまーく描いていたような気がします。 しかし、インタビューパートのナナさん。話し方、話す内容、すべて山田洋次監督によって、第21作『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』に取り入れられていたんだなぁ、と可笑しかったです(笑) http://www.nhk.or.jp/kodomodattakoro/hoso_sogo/index.html |
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